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2005年度活動見通し(2005.1.1)

 2005年度の具体的な活動内容については、損保労連の活動方針に沿ってすすめていきますが、ここでは私たちが取り組みをすすめていくうえで重要な判断基準となり得るキーワードをとりあげ、これからの活動にどう生かしていくか、述べたいと思います。

 まず、1つめのキーワードは「持続可能性」です。持続可能な発展を求めるグローバルな潮流を受け、企業の社会的責任(CSR)が注目されていますが、労働組合としてもこれに積極的に関与・提言していくことは重要な取り組みです。さらに言えば、この取り組みによって、私たちがさまざまな社会のなかで期待される役割を果たす重要性を再認識し、産業・企業のみならず、ひいては社会全体を持続的・永続的に発展させていくという価値観にまで高めていくことが大切と考えています。そのためにも一人ひとりが短期的なものの見方ではなく、持続可能な発展のためにはどうするべきかという中長期的な視点で考え、そして行動することが重要です。万が一、企業が短視眼的な行き過ぎた競争に走るような事態があれば、安定的な事業が持続できるよう、財務面や要員面などの経営基盤の健全性確保に向けた取り組みをすすめることが重要です。また、とかく早期に効率性や生産性を高めることが求められる時代だからこそ、労働組合としては、「人と人とのつながり」を重視した取り組みを強化することが大切です。企業における資本とは、ヒト、モノ、カネ、そして情報と言われますが、忘れてはならないもう一つの資本は、「人と人とのつながり」です。信頼や協力に支えられた組織はかけがいのない経営基盤であり、中長期的にみれば効率性を高め、持続可能な発展につながると考えています。

 2つめのキーワードは「多様性」です。保険市場をみれば、消費者ニーズに応える自由化・規制改革やグローバル化の進展によって、商品・マーケット・販売チャネルの多様化がすすんでいます。また、職場をみれば、いわゆる正社員だけではなく、パート、派遣、嘱託、再雇用など、さまざま雇用形態の人たちが働いています。このようななか、企業経営面でも、さまざまな雇用形態で働く従業員がもつ、多様な価値観を尊重する必要があります。さらに言えば、一人ひとりの価値観のみならず、個性・資質・才能・キャリアについても最大限生かし、組織全体としての生産性向上につなげていくマネジメントの重要性はますます高まるものと思います。労働組合としては、同じ職場で働くすべての仲間が気持ちよく働けるように、労働環境改革に向けてパート社員など非組合員の方とも積極的に対話し、働きかけることがますます重要な取り組みになってくるものと考えています。

 3つめのキーワードは「社会性・公共性」です。世間一般で起こっている企業不祥事の背景をみれば、「企業の常識、世間の非常識」が根本的な原因であるケースが散見されます。また、内部告発の増加、公益通報者保護法の施行など、世間の企業をみる目はますます厳しくなり、誠実な企業経営の重要性は一層高まってきています。とりわけ、保険事業は経済・社会活動の下支えとして、公共性が高く、社会的インフラとも言える機能を担っていますので、企業が社会性・公共性の観点から、顧客、被害者、代理店、地域などに対して適切に責任を果たし、十分な信頼を得られているか問いかけ、事業活動が公正に行われているか見つめ直すという「原点にもどる」取り組みが重要となっています。そのなかで、今までの産業・企業の常識や長きにわたって培われてきた慣習など、内在する課題の解決に向けて労使間での徹底した情報共有と本質的な労使協議が不可欠と考えています。このような取り組みによって、従業員が仕事の意義をより感じられる環境づくりにつながるだけでなく、働く者が誇りを持てる企業風土・文化を構築することができるものと考えています。
損害保険労働組合連合会 中央執行委員長 梅本 修

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