中央執行委員長メッセージ

はじめに

損保グループ産業で働く者の価値観の多様化が一層すすむなか、お互いの価値観を理解し合うことで、自らの強みを発揮しつつ、組織力の最大化を図っていくことが重要です。魅力ある産業・企業の構築に向け、今期も着実に活動を前進していきたいと考えています。
以下、取り組みのポイントを紹介します。

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中央執行委員長
北村 聡太

今期の活動方針のポイント

損保労連では、2023年に「Action2025」を策定しました。その5つの柱となる重点取組課題に沿って、今期の活動方針をお伝えします。

1点目は、「技術革新への対応」です。技術革新が急速に進展するなか、われわれに課せられた使命を果たし続けていくためには、人ならではの能力を発揮し、付加価値を高めていくことが重要です。そのためには、私たち自身の主体的な学びが欠かせず、経営は持続的な成長に向けて社員に投資する必要があると考えます。リスキリングをはじめとした人への投資が一層すすむよう、必要な対策を講じていきます。
2点目は、「多様な働き方の実現」です。価値観の多様化がすすむなか、組合員一人ひとりが強みを発揮していくためには、それぞれの多様な働き方を実現していく重要性が高まっています。こうした課題認識のもと、「長時間労働につながる商慣習の見直し」に取り組んでおり、組合員への周知や他産別との意見交換に継続的に取り組んでいきます。また、つながらない権利が尊重される環境に向けて、必要な対策等に関する業界経営との意見交換や、セミナーなどを通じた組合員への周知に取り組みました。
引き続き、多様な働き方の実現に向けて、長時間労働の是正と働き方の柔軟化に資する取り組みを産別と単組一体となってすすめていきます。
3点目は、「人が育つ風土の定着」です。働くことに対する価値観が多様化するなか、組合員がこうありたい、こう働きたいという、自ら志向する働き方の実現に向けて、めざす働き方の実現に向けたプロセスの定着に取り組んでいます。組合員のめざす働き方の実現に向けた行動変革を後押しすべく、気づきにつながる情報発信に取り組みます。また、リモート環境下においても、何気ない会話から得られる成長に資する気づきをお互いに与え合うことも重要であり、そのベースとなる、ともに育つ・育てる意識の向上に取り組む単組活動を支援していきます。
4点目は、「政策実現力の向上」です。取り巻く環境が加速度的に変化し、新たな課題が生じるなか、個別労使間で解決が困難な各種ルールや法制度の見直しなどに対して、働く者の立場から意見を反映させていく必要があります。そうした認識のなか、政策懇談会や他産別との意見交換会を開催し、われわれの政策のブラッシュアップを図るとともに、業界団体、連合、行政、政治家といった関係先との連携を強化することなどを通じて、われわれの政策実現力の向上に取り組んでいきます。
5点目は、「組織力の向上」です。価値観の一層の多様化や課題の個別化がすすむなかでも、組合員の団結をより強固なものとするため、アフターコロナを見据えた活動のあり方について軸とすべき考え方を整理しました。その整理した考え方をもとに、各単組が環境変化に対応した組合活動を実践し、組合員の団結力をより強固なものとできるよう、単組活動を支援していきます。また、組織拡大の取り組みはいまだ道半ばであることから、支援体制の一層の強化を図り、単組・産別が一体となって着実な取り組みをすすめていきます。

最後に

労働運動の長い歴史のなかで、変わらないのは、「この社会、産業、会社、職場を私たち自身で良いものにしたい」という主体性です。損保グループ産業の未来をつくりあげるのは、私たち一人ひとりの前向きで主体的な思いです。環境変化と向きあいながら、私たち自身の手で、明るい未来を切り開いていきましょう。

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