損害保険労働組合連合会 「めざす働き方」を実現しよう



保険会社:STORY 11

所属 本社 職種 地域型
年齢 30 性別 女性
障壁となる環境変化

異業種参入の増加(ライフログを活かした、IT産業によるリスク細分型生保など)

国内で高齢化がすすみ、マーケットが縮小 労働力人口の減少と高齢化

規制緩和と競合他社との競争激化 国際化の進展(外国人労働者の増加)

追い風となる環境変化

IT化の進展により、自由な働き方が可能に 商品開発・サービス面で、業務領域が拡大

高齢化による、健康への意識の高まり より広範囲で顧客サービスが提供可能に

マーケット拡大に向けた損保社の海外進出

POINT

本文中の下線部を参考に、
①~③のポイントを読み取りましょう。

PTメンバーが考えた10年後の環境変化
将来の環境変化を克服・活用して「めざす働き方」を実現するための行動
将来、②を実現するために(今から)しておくべき行動

「さてと、明日の資料は準備完了だ…。」

明日は、毎週第2、第4水曜日に開催している職場の打合せの日。現在の職場はフレックス勤務だが、打合せの日だけは、10時から17時まで全員が集まり「未来のサービス」について考える。頭をフル回転させるからものすごく疲れるが、毎回成長を実感できるし、企画が認められれば全社レベルでの実現につながる。

 

この打合せに備えて毎回必死に準備をしている。街頭インタビュー、消費者モニター調査会社の利用、代理店との意見交換、社内の膨大なデータの分析・・・。在宅勤務やフレックス制度を活用し、最近はデータ分析を自宅で行うことが多い

おかげで家族そろって夕食を取れるようになったけれど、中学生の娘と夫と3人、机を並べてそれぞれ宿題をしているなんて、10年前は考えられなかった光景だな

 

今作っている企画は「働く女性のための、新サービスの立ち上げ」。

腕時計型のウェアラブル端末でライフログを取る人が増えたおかげで、ターゲット層の生活や健康に関して、ニーズを考える材料(データ)は大量に入手できるようになった。でも、PCの中でデータばかり見ていても、彼女たちの本当の悩みは見えてこない

データを見るばかりではなく、もっといろいろな人に会うようアドバイスしてくれたのは、当社で女性では3人目の役員になったAさんだ。子どもを育て、親の介護に苦労しながら、今の立場にいる彼女は、尊敬する上司のひとり。

Aさんのアドバイスもあり、娘が幼稚園に通っている時間を活用してスキルアップに取り組んだ。娘が小学生になりクラブ活動で朝練に参加するようになってからは、早朝に喫茶店で開かれていた異業種交流会、当時の流行言葉でいえば"朝活"などにも積極的に参加し、さまざまな価値観や生き方を観察してきたそうした活動を通じて身につけた感性と、データを融合させ、今練っている企画がある

 

申込のペーパーレス化をはじめとしたIT技術の進展や、業務効率化で地域社員の働き方の変革が求められはじめたのは10年ほど前。そのころ、少子高齢化にともない国内マーケットが縮小するなかで、「これからの時代はマーケティングだ!」と思い立って、今の部署を希望した。入社以来いわゆる定型業務を担当していた私が5年前に念願かなってこの部署に配属されたときには、これまでの業務とのあまりのギャップに「自分で考えて企画書を作るなど、絶対に無理」なんて思ったこともあったが、Aさんがここにいた時の業務記録(Aさんも最初はほとんど何も知らなかった)に励まされて、だんだん仕事が楽しくなってきた。

 

私の企画が実現し、軌道に乗ったら、その成果を試すためにも、私はもう一度、支社への異動を希望する予定だ

最近の代理店営業担当者の日報データベースを見ると「5年前とはずいぶん違う」と思うことも多い。やはり支社でも定型業務がますます少なくなって、営業と代理店育成がメインになっているようだそろそろ、代理店経営の勉強をすべきなのだろう。会社が開催している営業社員育成研修に申し込もう

 

もうすぐきっと親の介護も必要になってくる。子どもも大学受験まで、あと4年。

そんな時に私が作っているこのサービスはきっと役に立つ! と信じて、頑張って企画書を作る毎日。

さあ17時。帰って夕食。今日は夫も事務所出社の日。子どもを連れてたまには外食しようか。

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