中央執行委員長メッセージ
はじめに
組合活動は人から人へのリレーです。今期も、前期からのバトンを引き継ぎ、着実に活動を前進していきたいと考えています。以下、取り組みのポイントを紹介します。

中央執行委員長
北村 聡太
今期の活動方針のポイント
- 「私たちを取り巻く環境は急速に変化している」という言い回しは、今日の専売特許ではなく、昔から使われてきました。そうしたなかで、いかなる時代においても、取り巻く環境変化を適切に捉え、お客さまに付加価値を提供するために変わり続けてきたからこそ、損保グループ産業の今があるといえます。超少子高齢化や自然災害の頻発化・激甚化、デジタル化の急速な進展など変化の波は過去にも増してテンポが速く、変化の幅が大きくなっていますが、これに必要以上に気を取られ、近視眼的になるのではなく、産業の未来とここで働く組合員の幸せのために、中長期的な目線で、労働組合が課題とどう向きあい、どう取り組んでいくのか、が重要となります。
- このようななかで、私たちの活動の道標となるのが、5つの柱からなる中期重点取組課題「Action2025」です。本計画は、前中期重点取組課題「Action2022」を1年間かけて丁寧に総括し、目下認識している重要な課題に引き続き重点的に取り組むために策定したものであり、今期以降の活動の軸となるものです。各課題に取り組むにあたっては、中長期的な視点を持ち、労働組合が何をすべきなのか、組織内で活発な論議を行っていきたいと考えています。
- また、「Action2025」では、「多様性の受容」をあらゆる活動のベースと位置づけています。産業や働き方などに大きく影響する環境変化も相まって、損保グループ産業で働く者の価値観の多様化が一層すすんでいます。こうしたなかでも損保労連の活動目的を実現していくためには、職場においてさまざまな背景を持つメンバーがお互いの価値観を理解しあうことで、自らの強みを発揮して組織力の最大化を図り、新たな価値の創造を通じて魅力ある産業・企業を構築することが重要です。さらに、そうした産業・企業をつくるためには、労働組合においても、さまざまな背景や価値観を持つ組合員のさらなる参画をすすめ、幅広い視点を活動に取り入れることが肝要です。
- 損保労連では、「ジェンダー平等」の実現に向けて、56 期より『ジェンダー平等推進アクションプラン』を策定しています。「性別・年齢・国籍・障害の有無・就労形態」などにかかわらず、誰もが尊重され、いきいきと働ける産業の実現に向け、産別・単組が一体となって取り組みを価値観高くすすめていきます。
最後に
労働運動の長い歴史のなかで、変わらないのは、「この社会、産業、会社、職場を私たち自身で良いものにしたい」という主体性です。損保グループ産業の未来をつくりあげるのは、私たち一人ひとりの前向きで主体的な思いです。環境変化と向きあいながら、私たち自身の手で、明るい未来を切り拓いていきましょう。